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上大貫の道標

左  正面   右


名称 上大貫の道標 所在地 那須塩原市上大貫中 大貫小学校近く
造立年月日

文化8年(1811)10月

経緯度 北緯36度53分41秒,東経139度55分23秒
形状(高・幅・厚)  73・38 cm 文献  
銘文

[正面]
    右 せきや
             道
    左 たけさん
[右]
   文化八辛天
      未十月 大吉日
[左]
      願主 教圓

備考

大貫街道沿いに建つ道標。かつては塩原街道と呼ばれ、多くの流通があった道だ。右は関谷方面で、左の「たけさん」とは 嶽山箒根神社のことだ。箒川を渡り、宇都野の集落に嶽山口がある。現在、宇都野橋が架かる渡河点に向かう道は、黒磯方面から御嶽山に参拝する人々が通る道で「おたけさん道」と呼ばれていていたという。逆に大貫側からは「波立道」と呼ばれていた。塩原電車(塩原軌道)の路線に「御嶽山道」という駅名があった。場所は塩原新道(街道・R400)沿いの「あさひ屋」附近で、ちょうどこの道が塩原新道と交差する地点だったようだ。

嶽山神社は高原山信仰の社で「御嶽山おたけさん」あるいは「おたけさま」といって崇敬していた。
箒根神社を祀っている地域は、塩原町の宇津野、金沢、上大貫、上塩原、塩谷町の熊の木、下寺島、喜佐見、鳥羽、上沢などの高原山麓、また矢板の針生には分霊分祀し村の鎮守とした針生箒根神社があり、上伊佐野(麓山神社)、下伊佐野、田野原、東泉、平野、立足、上太田、山田など旧泉村と、隣接する土屋、針生、荒井、塩田でも信仰されている。


所在地地図


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