[正面]
烏ヶ森公園道
[左]　
奥羽街道
[右]　
明治三十九年四月西那須野村驛長橋本嘉三郎益子清雲木下三郎大和屋幸吉 同作太郎等主催トナリ、官民大合同団體觀櫻會ヲ烏ヶ森ノ丘上ニ催シ　鐵道庁之乗車ノ割引キヲ請ヘシヨリ尓來年々此地觀櫻來客ノ爲メ鐵道庁特ニ意ヲ用ヘ賃金ノ割引キヲ爲ス事トナレリ
明治四十三年五月建之
[裏]
　　　　　　　　　　　井上三五郎
　　　　　　　　　　　樫村□助
明治四十三年五月　　　　　　建之
　　　　　　　　　　　田中屋又吉
　　　　　　　　　　　大和屋幸吉

上記文献に「昭和50年代に再建」とある。レプリカのようだ。
陸羽街道と奥羽街道は同じ街道を指している。その名は東北地方の陸奥国・出羽国からそれぞれ文字をとったもので、東北へ向かう道の意である。
碑は三島の奥羽街道と塩原新道の分岐点に立つ。この二つの街道は栃木県令の三島通庸が明治17年（1884）に開いたものだ。奥羽街道は三島でクランク状に曲がり、白河に向かう。現在この交差点からカゴメの工場前を通りR4に合流する区間を旧道と呼んでいる。
烏ヶ森公園は当時から桜の名所として有名な場所で、東京方面から専用のツアー列車が企画されるほどであった。
那須野が原博物館の庭園に、この道標のオリジナルがある。事故等で破損したため、レプリカと差し替えたのか？

後ろがオリジナルの道標