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板室湯本道標

正面


名称 板室湯本道標
所在地 那須塩原市板室本村 旧板室分校前
造立年月日 天保七年(1836) 経緯度 北緯37度3分40秒,東経139度56分24秒
形状(高・幅・厚)

166cm・30cm・27cm

文献

「黒磯市の道標」「黒磯市の文化財」

銘文

 [正面] 右会津街道 三斗小屋江三里八丁

  [左]  左ゆもと道従是二十八丁

  [右]  天保七丙申年六月大吉日建

     肥後大熊書(その他世話人名)

[裏面] 「奥州津軽弘前品川町産遊圓」

    「難病」「車来入湯千度」などの文字が
     読めるが風化のため全文判読不能

備考

会津中街道の板室本村宿より板室温泉道への道しるべとして建てられたもの。裏面の碑文より「奥州津軽弘前品川町」の「遊圓」が板室温泉の湯治により「難病」を克服した感謝の意で地元世話人の協力により建立されたと推測される。「肥後大熊」とは百村光徳寺の十九世住職の書であるということ。

[伝承]みすぼらしい体の不自由な人が湯治に来たが、あまりにもきたないので共同湯の湯じりに別に湯つぼを設けて入湯させられた。ところが、湯治の甲斐あって立派に足が立ち、喜びのあまり大日堂の前で踊りを踊って帰郷し、再度板室を訪れて同じ病に苦しむ人々のために、この「ゆもと」への道しるべを建てたと伝えられている。(「黒磯市の文化財」)

正面と左に方向がある以上、分岐点に建てられるのがふつうである。大日堂とペアで語られる以上、現在地にもともとあったとすると、西に行く道があったのか?50mほど南に行くと細い山道があり、旧集落入口あたりに出てくる。道標から20m南に「テンカラ」という民宿があるが、その位置が脇本陣、道を挟んだ向かいが本陣だったという。


所在地地図


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