銘文 |
[正面]
右 黒羽丙又沢道
道祖神拜石
左 那須 □□道
[右]
文化三丙寅年
九月吉日
[左]
□藤内
願主 荒井伊□
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備考 |
重機精密の工場の前にある小高い丘に富池の温泉神社がある。この本堂の裏の林の中に、忘れられたように数体の塔碑がある。寛政6年の二十三夜塔、寛政12年の庚申塔、文化2年の23夜塔、文化9年の甲子塔などである。ほとんどが倒れているなか、この道祖神は直立していた。以前この道標を調査した人が立てたものか?なぜ、通り沿いでなく神社の裏の林にあるのか?
富池温泉神社前の道は、石林の「カノ道」と呼ばれる道から繋がる古い道だ。石林の原街道から今泉・岡の三日月不動・戸野内・船山・松原と通り、市野沢の滝で奥州海道に合流する。間道として使われていたのだろうか? |