| 歌詞 | ♪ハイハイ♪笠をハァーェ忘れた峠の茶屋へ
 雨のハアーェ降るたび思い出す
 ハイハイ
 
 ♪駒よハァーェ出てみろ那須山見れば
 こがねハアーェまじりの霧がわく
 ハイハイ
 
 ♪奥のハァーェばくろさん どこで夜が明けた
 三十ハアーェ三坂ばくはく坂よ
 ハイハイ
 
 ♪おおよハァーェ急げよもううちゃ近い
 森のハアーェ影から灯がみえる
 ハイハイ
 
 ♪つらいハァーェものだよ ばくろさんの夜道
 夜はハアーェくつわの音ばかり
 ハイハイ
 
 ♪はでもハァーェはでだよ ばくろさんのゆかた
 肩にハアーェくろかげすそくりげ
 ハイハイ
 
 | 解説 | 元々本職の博労さんが歌っていた唄だろうが、 上記文献記事では、馬方は女の仕事、と言い切っている。木を切り出したり積み込んだりするのは男、町の市場や問屋に運ぶのは女と。馬方はけして楽な仕事ではないが、山の生活においてはより楽なほうの仕事なのか。
 馬方・博労の唄は、宿での情報交換の機会もあったせいか、リリックの引用が互いに見られる。あるいはその地方の名所、山・川の名前に変えての引用は茶飯事である。そもそも歌詞カードがあったわけでもなく、オリジナルの歌詞なんてないわけで。この唄でも、険しい山道の表現で多くみられる言い回し「三十三坂七曲がり」を会津中街道風に「ばくはく坂」に変えている。
 2番は「出てみろ」の意味が最初わからなかったが、馬のオシッコの湯気で那須山に霧がかかってみえたという意味か。
 
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